技術情報 金属のUVオゾン処理による表面改質(2)

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表面処理

金属のUVオゾン処理による表面改質(2)

炭素鋼(S50C)をUVオゾン処理(今回はSSP16-110の装置を使用)した時次のような結果が得られました。




図1の③のグラフによると、無処理の炭素鋼(S50C)の表面処理が40dyn/cmであたものが、30秒のUV照射で73dyn/cmまで高くなりました。これはUVオゾン処理によって普通なら難しい地下金属層が露出して、UVで生成された活性酸素による酸化が促進されて、新鮮な酸化層による孝表面エネルギーの面が形成され、それに金属表面に強固に吸着している水分が触媒として働き、水素結合が形成されてぬれ性が一層向上したものと推定されます。

しかし始めに防錆のための粘着テープが巻き付けられていたサンプルに、粘着テープを外してそのままUVオゾン処理を加えたときは、①のカーブに示すように3分間UV処理を続けても表面張力は30dyn/cmから全く変化しませんでした。これは、目視では見えなかった試料に残っていた粘着剤の残渣が、UVオゾン効果を妨げたためと考えられます。

今度は粘着剤の残っているサンプルを、石鹸を使って冷水で洗浄すると簡単に粘着は無くなり、洗浄だけで表面張力は40dyn/cmに上がりました。しかし、洗剤洗浄では繰り返し洗浄しても40dyn/cm以上に表面張力の値は上がりませんでした。