セン特殊光源の強みStrength
弊社は1965年にレーザー製品を開発製造する目的で、大阪で創業しました。しかし、レーザーが発明されたのは1960年です。ホームページのあいさつでも述べたように、時期が早すぎて、弊社のレーザービジネスは日の目を見ませんでした。その後、半導体のシリコンウエハー業界の要求にこたえ、1973年に高性能短波長紫外線ランプ(低圧水銀ランプ)を開発しました。用途は水の殺菌です。このことが弊社が紫外線に触れるきっかけになりました。市場における紫外線の歴史は殺菌がもっとも古く、150年以上経過しています。殺菌ランプが米国のGEで製品化されたのは1938年なので、既に80年を超えます。そのほかにも紫外線は殺菌に次いで、UV硬化技術として1960年代に製品化されました。近年、急激に紫外線の応用分野は広がり、弊社の紫外線技術を応用する製品も、
1. オゾン生成 ⇔ オゾン分解
2. 養魚用水殺菌(水産養殖、水族館)
3. 貝類の産卵誘発(アワビ、赤貝、ヒオウギ貝)
4. 難分解有害ガス処理(VOC etc.)
5. 半導体メモリーの記録消去
6. 計測器のUV光源(オゾン濃度計、水質モニター etc.)
7. UVオゾンドライ高度洗浄
8. UVオゾンドライ表面改質(接着性向上)
9. HDDのディスク面の潤滑剤付着(UV curing)
10. 促進酸化水処理(高度水処理)
の多くを数えます。貝類の産卵誘発は話題としてはおもしろく効果も高いのですが、産卵誘発に使う水量は極めて少なく、ビジネスとしては不発に終わったものもあります。
これからの弊社の主要ビジネスブランドのターゲットは、「UVオゾンドライ洗浄」「UVオゾンドライ表面改質(接着性向上)」です。会社が成長して人的・資金的に体力がつけば、「促進酸化水処理(高度水処理)」が有力候補になります。近年ランプ技術の分野では時代が大きく変わっています。LED(発光ダイオード)の誕生です。照明の世界では光源がLEDに取って代わられつつありますが、紫外線の世界ではどうなるか?結論から言えば、放電ランプとUV-LEDには際立った長所短所があるので、両立します。弊社は長年紫外線の専門家として活動してきましたので、UV-LEDも採用して製品に加えます。
難しい紫外線ランプを内製し、これだけの製品群を抱えながら、業績に寄与していません。その原因はビジネスモデルの的確な選択にあります。すでに創業後50有余年を経過しています。これまでのビジネスモデルを踏まえ、いままでのマイナスのビジネスモデルを反省して、プラスに改革したモデルで生まれ変わることにまい進します。