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米国のメイマン博士が1960年5月16日にGE(General Electric)のヒューズ研究所で、世界ではじめてレーザー装置を発明したわずか5年後の1965年に、弊社は大阪においてレーザー製品を開発製造する目的で創業いたしました。しかし世紀の大発明であるレーザーの市場が5年程度で育つはずもなく、数台のヘリウムネオンレーザーと1台のアルゴンレーザーの製造にとどまり、レーザービジネスは頓挫しました。
当時のマーケットでは電気回路の半導体化が進み、シリコンウエハーの洗浄に使用する純水の殺菌をする高性能の紫外線殺菌光源が求められるようになりました。過去にレーザー放電管を作る経験をした弊社は、半導体業界が必要とする高性能の紫外線ランプ開発に挑戦し、1973年に開発に成功しました。それが現在の弊社のコア技術である紫外線技術と出会うきっかけになりました。つぎに生まれた紫外線市場は、集積度が高まり歩留まりを向上させることに大変苦労していた液晶テレビの市場です。液晶テレビはアメリカ生まれですが、わが国が世界ではじめて製品化に成功した製品です。短波長紫外線はガラス面板を直接高度にクリーンにできる技術であることが証明されたので、液晶テレビの製造業界でさっそく採用されました。
紫外線にはドライ洗浄以外に、プラスチックや金属の接着力を向上させる改質効果があります。強力な薬剤を使う改質技術の中で、紫外線は唯一表面の平滑性を損なわない特長があるので、高集積微細化が進むIT製品の製造工程に最適です。大容量記憶装置(HDD)におけるディスク表面の潤滑剤の塗布強化に独占的に使われており、半導体基板パッケージの工程でも紫外線技術は生かされています。 水処理の分野では、紫外線は100年の歴史がありますが、紫外線と酸化剤を併用すれば、有機性の汚染物を処理することができます。これからの先進技術として、紫外線促進酸化水処理と呼ばれ高く期待されています。弊社は紫外線光源となるランプを内製しているので、紫外線装置を製作するうえで、優位性と可能性を秘めています。

セン特殊光源株式会社
代表取締役菊池 清

共著一覧

2000年 「オゾン処理/UV」(『表面処理技術ハンドブック - 接着・塗装から電子材料まで - 』株式会社エヌ・ティー・エス
2002年 「光オゾン法」(『新世紀の接着剤と接着技術』)株式会社シーエムシー出版
2002年 「光オゾン法」(『接着剤と接着技術』)株式会社シーエムシー出版
2002年 「UV+O3」(『接着の技術』)日本接着学会
2003年 「UVオゾン法」(『表面解析・改質の化学』)日刊工業新聞社
2004年 「UVによる表面処理とトラブル対策」(『【有機、無機材料における】表面処理・改質の上手な方法とその評価』)株式会社技術情報協会
2006年 「UV表面処理」(『液晶ポリマーの改質と最新応用技術』)株式会社技術情報協会
2007年 「UVオゾン法」(『フィルム・ガラスの表面処理技術とその評価・分析』)株式会社情報機構
2008年 「UV処理」(『フィルムベースエレクトロニクスの最新要素技術』)株式会社シーエムシー出版
2009年 「UV洗浄技術」(『ガラスの加工技術と製品応用』)株式会社情報機構
2010年 「平滑面を損なわないUVオゾン表面処理技術」(『剥離対策と接着・密着性の向上』)サイエンス&テクノロジー株式会社
2011年 「短波長紫外線照射処理」(『接着・解体技術総覧 - 資源・環境・エネルギー』)株式会社エヌジーティー
2012年 「UVオゾン表面処理法の特長とタッチパネル分野への応用」(『材料技術と製造プロセス タッチパネル開発の最前線~貼り合わせ、印刷、成膜、表面処理、ガラス・フィルム、透明導電膜、センサ~』) 株式会社情報機構
2012年 「UVオゾンによる表面改質と歩留向上へのノウハウ」(『フィルムの加工 トラブル対策技術~歩留向上への指針書~』)サイエンス&テクノロジー株式会社
2012年 「短波長紫外線照射による洗浄・改質処理とその接着耐久性に関する影響」(『接着耐久性の向上と評価 劣化対策・長寿命化・信頼性向上のための技術ノウハウ』)株式会社情報機構
2014年 「高機能化処方としての利用が進むUVオゾン法による表面改質技術とその応用」(『コンバーディングのすべて』)株式会社加工技術協会
2017年 「UV硬化を追って、市場規模で広がりを見せている新規UV表面処理技術」第150回ラドテック研究会講演会
2019年 「UV/EB処理」(『高分子の表面処理・改質と接着性向上』)株式会社R&D支援センター
2021年 「金属・ガラス・樹脂表面への照射による被着体との密着強度向上」(『異種材料の接着・接合技術と応用事例』)株式会社技術情報協会